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うちのオフィスのセキュリティの仕事は「いる」ことが仕事。そこにいるだけが仕事だから、給料は驚くよど安い。涼しいオフィスで汚れない仕事は楽チンだけど、薄給なのだ。というわけで、回転が速い速い。若い子はすぐに辞めていく。 ある青年はアブダビへ、ある青年はホテルの受付に、あるおじさんは占い師にと、セキュリティの経験をまったく活かすことのない就職先を見つけて辞めていった。ま、そもそもセキュリティの経験と言えるような経験はこのオフィスではしていないのだが。 かなり前に、17歳の少年が家の都合で学校を辞め、セキュリティ会社に就職し、うちのオフィスに派遣されてきたが、数日後に学校に戻っていった。クリケット部のキャプテンだった彼は学校で必要とされる存在だったらしい。去り際の「クリケットの試合を見にきてね!」と少年らしい笑顔が印象的だった。 食べちゃいたいくらいSweetなこの少年を除いては、これまでに慰留したいと思うような人材は残念ながらゼロ。少年A君には「卒業したら来るんだよ!」とまで言ったのに。 Cセキュリティ会社から送られて来る人来る人、似たようなカラーで、いい人だけど・・・・というタイプが多い。 ところが、である。今いる青年S君は、優秀で、頭が切れる。まだ2ヶ月だから、手離したいほどの人材かどうかわからないが、今のところよく務めてくれている。 S君はトリンコマリー出身で、週末は深夜のインターシティーで5時間かけて実家へ帰る。今はシーズンだそうで、彼はトリンコの海を75フィートの深さまで潜り、熱帯魚やなまこを捕るのだという。捕ったものはすべて輸出される。週末潜るだけでセキュリティの月給を上回る稼ぎがあるそうで止められまへんわぁと笑うが、これもシーズンがあるため定職についているんだそうだ。 このS君、以前、トリンコからイタリアへ船で行こうとし、2ヶ月半かかって着いたマダガスカルで足止めを喰らい、結局、戻ってきたという過去を持つ。彼に「いる」だけのセキュリティの仕事は役不足だろうが、オフィスのためには長くいてほしい。一友人としてなら、適材適所、もっと彼の能力を活かす仕事が見つかればいいと思う。
by onetwosrilanka
| 2005-12-13 15:04
| 日常
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